3月11日のこと
Sr赤井ゆき子
日本の国にとって、歴史的な出来事の日。
大地震と津波のニュースは、電波に乗って全世界に知らされました。私たちの修
道院は太平洋の海の近くにあるので、フランスの共同体の姉妹たちは、日本の共
同体の姉妹たちは、無事なのだろうか?みんな死んでしまったのでは?と、とて
も心配して下さいました。
国内外から、友人、知人、家族の方々から、沢山のお見舞いをいただきありがと
うございました。
白子町は、大津波警報の予報があったのですが無事でした。ちょうどこの日、
ベネディクト会の修道士、高橋さんが黙想に来られた日で、彼のふるさと宮城
県女川町は、大きな被害を受け、彼の家族親戚合わせて9名も亡くなられました。
今回の大地震は、あまりにも大きな被害で言葉を失うほどのことでした。日本人
すべての人の心に、深くさまざまな思いを残されたことでしょう。「何をしたら
いいのか」「何ができるのか」。
私たちは毎日、亡くなられた方々の冥福と、被災者への助けを祈り続けるばかり
でした。 余震はつづき、これから東海地方や東京、そして、房総沖の大地震も
予測されていて油断できません。
10月30日は白子町で、避難訓練が行われました。白子町は高台がない平地
なので、民宿のホテルが避難ビルとして開放されました。
地震や台風の災害ばかりでなく、交通事故や病気になることだって、いつこの身
にふりかかるかわかりません。いつも心の準備が必要であることは言うまでもあ
りません。「目覚めて用意していなさい」という主のみことばが、心に浮かんで
きます。
3月11日から、国内外から多くの救援と支援は、大きな励ましと力になり、
そして今も様々な形で、被災地の復興に力をつくしている人々に、感謝し応援し
ています。
被災者に暖かき冬念じつつ。