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イエスの御名
Sr.M.Gratia 佐々木あとみ
「イエスの御名を呼ぶ祈り」は古くから伝えられ、東方教会で発展し、今日、カトリ
ック、プロテスタントを問わず用いられている。
私は32年前にプロテスタント教会で洗礼の恵みをいただき、20年前にカトリックに
加えていただいたが、どちらの教会においても「イエスの御名を呼ぶ祈り」をしている
信仰者達に出会ってきた。
今年2014年、10月に一週間、内観黙想をさせていただいたがそのおり、長年この
「イエスの御名を呼ぶ祈り」をしておられる藤原直達神父にご指導をいただいた。
この祈りには「主イエス・キリスト、神の子よ、罪人の私をあわれんで下さい」
をとなえるという定式があるが、短いことば、ただ「イエス」と呼びかけるだけでもよい。
自分の呼吸に合わせて静かに御名を呼ぶ。
呼吸は祈りとなり、祈りは呼吸となる。そしてこの祈りは、誰でも、どこでも、いつでも
できる。例えば病気で横になっていても、御名を呼ぶことができる。
他者のために祈る時も、その方を思いその方の名前とともに、御名を呼ぶことによって
とりなしの祈りとなる。
イエスを信じて祈る時、御名には力があり救いがある。
「主の名を呼び求める者はみな救われる」 (使徒言行録2章21節)
「2人または3人が私の名によって集まる所には、私もその中にいるのである」
(マタイによる福音書18章20節)
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