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白子合奏クラブ
Sr.大場 さち子  .


 昼の祈りの始まる鐘が鳴っています。
 月一度の合奏レッスンが終わりました。
 シスター7人は満足顔です。
 共同生活はいくらかの緊張がありますか
 ら、終わると心も体もゆるんで太ったよ
 うに感じます。

 このクラブが出来たのはいつ頃だったか、
 ある楽器会社の社長さんがリコーダーを
 プレゼントしてくださったのです。
 ソプラノからバスの各リコーダーを。

 早速、希望者が集まり、クラブが誕生し
 ました。当時はリコーダーだけでしたが、
 かなりの曲を練習しました。

 一時中断していましたが、5年前から再開され、現在は他の楽器も加わり、藤岡氏の指導のもと練習に 励んでいます。 楽器は、リコーダー・ソプラノ、アルト、バス、三角バイオリン、ギター、マンドリン、キーボードです。  初演奏会は、2011年12月介護棟の祝福式に工事関係者をお招きして、練習の成果を披露しました。 修道院付き司祭の演奏もあって祝賀会は盛り上がりました。  二回目は、昨年のテゼの祈りの集いのときでした。修道院も集いの会場の一つです。 毎年秋に行われ植松氏の先唱のうちに、祈り、歌って神を賛美します。 集いの終わりは、場所を変え、庭に出て歓談のひとときを過ごします。 最後に、私たちはJ・PACHELBELの“カノン”を演奏しました。 「かわいい!かわいい!」の歓声があがり、みなさまに大変喜ばれました。 メンバー全員素人ですから時には突拍子もない音が飛び出しますが、それなりに愛嬌があるのでしょう。 今は、“ラバース・コンチェルト”を練習中です。 私はウクレレを少し弾きますが、合奏には合わないので、共同体の音楽会の時、ハワイアンや白子修道院の 宣伝の歌を歌います。 シスター一人一人、それぞれに特技を持っていて私たちを喜ばせます。 単純に表現することは、神様のお喜びになることです。楽器合奏は、一致とリズム、他の楽器の音を聞くこ とによって詩編唱和に、共同生活に生かされ、さらに奉献生活を豊かにします。定められたパンをいただき、 仕事、姉妹的出会いの中で織りなされる日々のリズムは崩れることなく続いていきます。 詩編唱和の声が流れるように、香のように天に昇っていきます。 神様がしっかりこの世界を支えてくださっていることに信頼しつつ、日々何が大切なのかに気づ かせていただきながら、奉献生活の深さ、豊かさ、楽しさを味わっています。