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「御父のいつくしみ」   Sr.服部美智子



 最近「ああ私、幸せだなあ〜」と日常の些細なことの中に時々感じる。
 例えば、今日も元気に聖務で神への賛美を歌える喜び、共に生きる姉妹たちの優しい思
いやりや心遣いを頂く時、また朝窓から庭を眺めたら、もう咲き終わって枯れ始めた朝顔
に、きれいな薄紫の花が二輪咲いていた。
 
 数日前、私の霊名の祝日に、姉妹全員から祈りと姉妹愛のこもったカードを頂き、午後
のレクリエイションはティパーティ(ワイワイガヤガヤと楽しく過ごすひと時)では、お
やつを頂いた。
 このような機会を通して、御父のいつくしみを実感し“ありがとうございます”と心か
ら感謝の祈りになる。

 年々、親しかったあの方、この方が次々と亡くなられるので、天の国がより身近に感じ
られ、その方々に見守りと恵みの取次ぎを祈り願っています。私がまだ生かされているの
は、何か意味があるのかな?と考える時、同じ生きるのなら、明るくプラス思考で生きた
いと思います。だからと言って現実の痛み、苦しみ、不自由さが無くなるわけではありま
せんが・・・
 心の持ち方一つで同じ不自由さも感じ方が変わってきます。衣類室でボタン一つ付ける
にも、目がよく見えないので、以前の3倍の時間がかかる。でも自分に言う「まだ私出来
るわ!」そう思うと嬉しくなるし、そんな自分が、いとおしく感じることもある。

 今まで出来て当たり前だったので何も考えなかったのだが、出来なくなって始めて出来
ることの有り難さを、実感しています。 

 “弱さに抵抗するのではなく、
  喜んで他者に世話になることによって、
  わたしたちはコミュニティを生み出します。”