“時”の 色調 は多い
爽やかに 明るく 輝き 冷たく 暗く 沈む
くすんで 静かに 穏やか 激しく 不安で 揺れる
そんな色しらべ調の 背うしろ後 変わらずあるのは
包み 育む 神 の色調
一日のはじめ、鐘に続いてブザーがしっかり鳴って 起床の時を告げている。
介護棟が増築されてから、鐘とブザーを鳴らすようになった。
一日に12回。担当者が鳴らす。音の大・小・長・短はあるけれどそれもまた楽しい。
身支度して朝の祈りへと聖堂に向かう。
神聖で澄んだ聖堂に全員揃う。初めの祈りの音が出ると週務者が歌い出す。
「主よ、わたしの唇を開いてください。」「この口はあなたの賛美を歌います。」
と全員が続く。
詩編唱和は4編あって歌隊席交互に歌う。
日曜、祝祭日の詩編は全編賛美にかわって、喜びの声が響く。
詩編148〜150は歓喜にあふれる。
朝の祈りが終わると朝食。沈黙のうちにいただく食事は、一つ一つそのものの味を
味わうことができて、どれもおいしい。
食後に念祷がありミサが続く。修道院付司祭によって司式されるミサは、毎日説教があり
その日の“みことば”を深め、生活に活かしている。
このミサにおいて、神の栄光と人々の救いのために、賛美と感謝をささげ、
わたしたちは一致を新たにする。
ミサの後は小講話があり、会則、会憲、戒律、適用基準、初期の資料、創立者の教説等
順次聴いていく。
こうして、仕事、レクレイション、聖書の勉強、わかちあい、歌のレッスン等があり、就
寝まで6つの聖務を行う。
その日の最後は終課で終る。神とともにあった一日を感謝し、心に留まる人びとのために
思いのうちに祈り、床に就く。
『すべての人への神の愛、貧しい人びとに示される特別の慈しみへの信仰から、
本会は誕生した』−本会の沿革より−
『わたしたちはいつくしみを生きるよう招かれています。
それはわたしたちがまずいつくしみを受けたからです。』
−いつくしみの特別聖年 公布の大勅書より−かつて、心底、神のいつくしみを味わった
わたしたちは、この会に召され、共にあってそのいつくしみをこの共同体で生きている。
教皇様の呼びかけにより強く生き証ししていきたい、と願っている。
神様はご自分のいつくしみをわたしたちに生きて欲しいと願っておられる。
このようにして
隠世共住修道生活を送っている友からの詩にはじまって
わたしたちは一日の“時”の一部をわかちあっている。
|