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創立当初より、日本創立に当たってご尽力いただいた 恩人の山本はる子さまからのご挨拶

山本はる子 さま


 この度 十字架のイエス修道会白子修道院の創立五十周年に当たられると伺い、今更ながら感慨を新たにいたしました。

 振り返りますと、五十数年前、亡き夫の従姉妹に当たるSr.山本愛子が日本に十字架のイエス会の修道院を設立準備の為、適当な土地を探す目的でフランスから帰国されたと伺い、夫の「早く両親を亡くした愛子の為に少しでも力になれたら」との思いに心を合わせ、土地探しの為、私の運転する車にお乗せして湘南地方を中心に探し廻りました。

 御一緒に車で長時間、過ごすうちに、私もSr.愛子のお人柄に打たれ、喜んで御協力したくなりました。

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 しかし、その時には御希望に添う物件が見つからず、Sr.愛子はフランスに帰られました。

 その後、再び帰国されたのは、やはり以前から存じ上げていたSr.稗田で、当時分譲中の現在地を購入されました。

 修道院建物完成の後、御祝いの会に出席させて頂きました時は感無量でした。

 お体のお弱い方、障害をお持ちの方々が観想生活をなさる困難さ、漁師町という環境での周囲の人々の無理解などを想像し無用の心配をよそに、今日、この土地にしっかりと根を降ろし何時も明るいシスター方の笑顔と充実したお祈りの生活を送っておられるお姿を拝見すると、この会の存在が私達信徒の為にも、日本の教会にとってもかけがえのないものであることを感じ、ただただ感謝でございます。

 どうぞこれからの五十年も神の御守りと御助けのうちに、静かに発展なさることを心からお祈りいたしております。

山本 明子