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神のはからい

神のはからいは限りなく、生涯わたしはそのなかに生きる。

~~~感謝をこめて~~~

Sr. 船田由美

 真昼の太陽に焼かれ、緑の木陰でホッとし、
春のそよ風、小鳥のさえずりに慰められ、雨に
打たれ、深まりゆく秋に心は沈められ、でこぼ
こ道でつまずき転び、水溜りで足をぬらし、キ
ーンと張りつめた冷気に包まれた冬に孤独は
深まり……修道女であるわたしの「心の四季」
です。季節は移り変わります。
 でも、「神を慕い……神を賛美し……神と共
に……神の中に生かされる……」
この生活は変わりません。深まっていきます。

 入会前、修道院から送っていただくユニオン・レターで、「3時の祈り《 (本会の修道家族が毎日3時に唱える祈り)を知りました。次に記します。

 イエスは酢を受けて、「成し遂げられた《と言い、
 おん頭を垂れて霊を渡された。
 キリストは死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従う者とな
 られた。
 それゆえ神は、イエスを高く上げて、
 すべてにまさる吊をお与えになった。

 見たいと強く望む気持ちが心に芽生えました。確かにわたしが望んだのです が、主が先に望まれてわたしにくださったのだと思います。終生誓願宣立の 時もそうでした。わたしのタイトル「十字架につけられたイエスのスール・ 由美《も標語の「はい、父よ!《も先に主が望まれて「それを生きて欲しい《 とわたしにくださったのだと信じています。
 1983年12月 3日に本会に召されてからの、ひとすじの道。誰の目にも隠 されて、おん父のもとに帰っていく旅。母マリアは、娘を見守り祈ってくだ さっています。

 初誓願宣立の1986年 6月26日から25 年目の今年、銀祝の恵みをいただき ました。お祈りと愛でいつもわたしを支え励ましてくださっているお一人お 一人に心から感謝申し上げます。「わたしは何もできていない。《これが正 直な気持ちです。主が25年間の日々を祝福し、手をとって今日まで歩ませ てくださっています。この地上で「成し遂げられた《とすべてをおん父にお 返しするその日まで「神を慕い・・・神を賛美し・・・神と共に・・・神の なかに生かされる・・・《この歩みは続きます。心の四季もめぐりゆきます。
 神様、ありがとうございます。

 ~ ~ ~ ~ ~

 とんぼが一匹、笹の葉に。スーッと秋風が吹いてきて、
 ゆらり ゆらり 笹の葉はゆりかごになりました。
 とんぼは ちょっと ひと休み。
 そして 静かに どこかへ飛んでいきました。

 ~ ~ ~ ~ ~

 秋風が神様と遊んでる。
 コスモスが神様と踊ってる。
 みんな うれしそう! 
 わたしも幼子の心をいただいて神様と遊びましょう。
 喜びの輪に入れていただきましょう。

 ~ ~ ~ ~ ~

 深い寂しさに襲われる時、
 深い孤独に沈められる時、
 自分ではそれを埋めることはできない。
 でも、わたしは知っています。心の深いところに、すべてを癒し、
 すべてを満たし、命を与え続けてくださっている御方がいつも共に
 いてくださることを。
 わたしは平和のうちに静かに待ちます。



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