今年の5月21日号「こじか」(オリエンス宗教研究所出版)
に、私たちの会の記事が載りました。

「こじか」はかつて、私が土曜学校を担当していました時に、
この雑誌を教材に子どもたちと聖書の勉強をしていましたので、
土曜学校の思い出をここに書きたいと思います。

当時の「こじか」に俳句の心″というページがありました。
オッカーの司会で子ども達が投稿した俳句や絵写真等をおもし
ろく紹介してくれていました。

2ヶ月後のこじか″に各自がつくった俳句が載るとみんなは
それを見て眼は輝きうれしそうでした。本当に楽しい一時でした。

 ある年、一人の神父様が修道院に数ケ月滞在していましたので、私は土曜学校の様子を
観ていて欲しいとお願いました。
その日、私がウクレレを弾きながら、「イエスさまはすばらしい」他を歌っていました。
と突然一人の男の子がつかつかと私の前にきたと思うと、ウクレレをひったくり取って
床に寝ころびロカビリー歌手の真似をしだしたのです。私は何度もウクレレを返して
くれるように言ったのですが、ジャンジャン弦を鳴らして、メチャメチャな歌を歌って
いるのです。
突然「ヒロ!何やってんだ!」と怒鳴る声が飛んできました。
みんなその声の方に振り向きました。
それから神父様はヒロ君を御自分の背丈の高さにまで持ち上げて下に投げ落とす
ように数回したのです。ヒロ君は恐怖で真剣な顔をしていましたが、私はそばで見て
いて、神父様は力を抜いているのがー分かりました。
その体罰が終わるとヒロ君は神父様の前にチョコンと正座をし、膝の上に手をおいて、
「神父さん、うちにお酒あるよ」と言ったのです。私は吹き出しそうになりました。
神父様とその子の眼と眼が合うと神父様は深くうなずきました。

その日の勉強が終わってから、私は神父様に言いました「ヒロ君、ひるまなかった
ですね。」
(私はヒロ君がひねたり、意固地にならなかったことを言いたかったのですが、こんな
ことばになってしまいました)
神父様は言いました。「愛情だよ。」と。

神父様は今は天国です。きっと子供たちと私たちのことを思い出していることでしょう。
みんな今は結婚したり、仕事などで白子を離れ、会うことはありませんが、小学校の時
修道院の土曜学校によく行ったなあと思い出してくれたらうれしいです。
そこからいろいろと発展していってくれたらと思います。
教会行事に合わせて子どもたちと一緒に撮った写真を見ながらその時々の私のうれし
そうな顔、楽しそうな顔をしげしげと見てしまいました。