修道院便り2007年
ギター伴奏を習いはじめて       Sr  金井 玉枝

昨年秋に、点字楽譜普及会=トニカから、創立 20 周年記念号に載せる原稿の依頼があり、私たちの聖務の賛美歌の点訳をしていただくようになったいきさつを書きました。

点字の楽譜は、5線譜をそのまま点線にしたものではなく、記号表記なので楽譜を指で読みながらメロデーに言葉をつけて暗記するので、かなり手間のかかる作業になります。けれど、音楽は視力障害者にとっても楽しめる分野で、趣味で声楽や楽器演奏をしている方は多く、プロの演奏家も活躍しておられます。

そういう方のためにトニカは生まれ、普及し続け、奉仕者を百人も有する規模に発展しました。この奉仕の中に神の慈しみが溢れ出ているのを感じます。神は、私たちと共にハンデーを担い、音楽を楽しみ明るく生きてゆくよう勧められます。この私にも、皆で歌う時にギターで伴奏をしてみようかと思いつかせてくださいました。

今年の5月から月に2回、藤岡さんというプロテスタントの男性が、ギターコードの指導奉仕に来てくださっています。
祈りをこよなく愛する方で、レッスンの合間に私たちの「教会の祈り」を共にされ、またギターの伴奏で祈る「テゼーの歌」や賛美歌を共同体にも紹介しながら、共に歌う楽しいひとときを過ごさせてくださいます。私は、学生時代にクラシックギターを習いましたが、コードについては何も知りませんでした。コードの点訳もトニカからしていただき左指のポジションを記したダイヤグラムの点図を、藤沢点訳グループから購入して、共同体への奉仕のために毎日30分練習してゆくうちに、9月頃から楽に弾けるようになってきました。

10 月始め、姉妹の祝日に共同体一同ギターの伴奏で賛美歌を歌いました。

響き合う調べに、兄弟が共に住むのはなんと美しいことか・・・。私は念願がかない音楽の世界を自由に駆け巡りつつ弦をつまびいています。

多くの方々の真心にささえられて今があるー

ああ!魂の感動をありがとう!


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