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地球の一角から U

Sr. 鈴木 喜代



 神は天地万物を創造され、秩序と調和を与え自然と人間が共生することを望まれた。

 2015年教皇フランシスコが出された回勅「ラウダート・シ」で環境保護を訴えられてから2年経った。
 しかし、世界の環境は地球の温暖化に伴う降水量の変化、生態植物への異常気象は食糧危機にも達している。世界各地で地震、洪水は頻繁に起き、日本でも九州での豪雨、土砂崩れで大きな被害を受けた。

 さてこの夏、修道院の庭で異変(?!)があった。朝顔の花が咲かないのだ。
 例年の如く土地を耕し、肥料を施し、種をまき芽が出たのはいいが元気がない。
 蔓は勢いよく伸びて屋根にまで達しているのに咲かないのだ。時々、思い出したように数個が咲くが色も薄く、いつもは蜂が蜜を求めてブンブン飛んでくるのだが…。どうしたことだ。
そうこうしているうちに、夏が終わった。

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 これにはいろんな条件が重なってこうなったのだと分析すれば解かることなのでしょう。

 しかしながら私は、地球環境に伴う異常気象の一端と真剣に思ったし、別の観点から見れば、時は変化していくものだということも実感したのでした。

   また、科学の発達、人間の快適利便さは飽くことなく新製品が次々と開発されていく商業主義は留まるところがない。ひとつひとつの具体的な現象を挙げていくならば枚挙にいとまがありません。

 この中に生きている私たちは、消費・廃棄の在り方の見直し、省エネ、リサイクル…。少なくともこれらは自分の責任において主体的に生きることへの取り組みに繋がると思う時、今、私たちは身近なところで出来ることを新たな気持ちで継続していくことを神は望まれているし、喜ばれるのではないだろうか。