Sr. Maria Faustyna 小林 清美

 修道院の敷地内には、お花だけでなく、いろいろな生き物が登場し、私達の目を喜ばせ てくれたり、驚かせてくれたりします。

数年前、ある日突然、一匹の野良猫が現れ、いつの間にか住みついてしまい、その後死 んでしまったのですが、それ以後、また別の猫が現れ、住みついたり、近所の飼い猫が時々、 敷地内にいたり、とにかく猫の存在が途切れることがありません。

 先日、朝モップを叩くために外に出たら、親指の先ほどの小さな生き物が地面を歩いて いました。小さい頃から、猫とうさぎ以外、ほとんどの生き物は苦手だったので、動いてい るのを見たとき、こわくて近づけませんでした。たまたま植物や動物に詳しい姉妹が近くに いるのを見つけ、尋ねたら「あっ、それモグラの赤ちゃんだよ!」という答えが返ってきま した。「えっ?モグラって太陽に当たったら死んでしまうと聞いたことがあるけど?本当に モグラなの?」と思いながら、おそるおそる近づいてみると、近くにあった台車の下にゆっ くり、ゆっくり逃げるようにして移動していきました。それが、本当にモグラの赤ちゃんだ ったかどうかは不明ですが、もしモグラの赤ちゃんだったら光を避けるという本能が生まれ つきあるのかな?と思いながら、こわいもの見たさで少しだけ観察していました。

 ほんの数センチ程の小さな生き物が、一生懸命、生きようとしている姿を目にしたとき、 神さまの創造の業の大きさ、すばらしさと限りないいつくしみを感じます。存在するものを すべて愛される神さまの愛といつくしみを祈りのうちに証しして いける恵みに感謝しながら奉献生活を生きていきたいと思います。