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Sr. 赤井 幸子ゆきこ


 今年は思いもよらなかった(予言もあったようですが) 出来事として、新型コロナウイルスの出現で人々の生活に 大きな変化をもたらしました。特に外出規制で大多数の人 たちは家の中での生活をどのように過ごすかとまどった方 もいたことでしょう。

 その中で普段、読むことの出来なかった本に向かって読 書に時間を使った方もいたことでしょう。私の友人も毎週、 図書館に通って数冊本を借りて読みましたと言っていました。

 聖ベネディクトの戒律の中の48章は「日課の労働について」という箇所に「怠慢 は霊魂の敵で、そこで修友は一定の時間を労働にあってさらに他の一定の時間を* 聖なる読書に割くものとします」
(時間を割く)→割かれた時間的な空間を祈りと読書と労働で満たす。

 修道院の生活は起床から就寝までの時間割があります。時間割の根底には、解説 によると時間は宇宙と共に創られ、人間は時間的な存在であり、時間の枠組みの内 でおこなう行為作業生活が人に重大な意味があるという考えがありますと。

 新聞の記事の中にも家での過ごし方を時間割を作ってというすすめの記事があっ たり、仕事の他に遊びや体操、料理の作り方などいろいろな生活の仕方が載ってい ました。
 今はGO-TOで外出も多くなりましたが、コロナ禍後の生活はまだまだ注意が必要 で家で過ごすことが多くなってきていることでしょう。与えられた人生の中で時間 をどのように過ごすか。有意義なものとできますように。



 *読書そのものが聖なのではなく読書の内容が聖であるという意味(神との出会いと一 致に導くもの)


 〇目に見えぬ  コロナウイルス  世界を変える


 〇「おそれるな」  いのちのことば  信じます


 〇ゆうぐれに おしろい花の 香り立つ   暗闇の中 咲き続けり


 〇ノラ猫の  ひるねのすがた  やすらかに