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今、幸せですか?
・・・友人、知人のお一人お一人と弟達家族に感謝をこめて

Sr. 船田 由美


 「身体障害の方でも受け入れて下さる修道会が日本にありますよ。一度お訪ねになられては・・・」
主は、受洗前に「修道生活を望む」尊い灯をわたしの心に灯して下さいました。

 父の帰天後、母と二人だけの幸せな日々でした。
 ある日、「千葉に在る修道会に行きたい」と思いきって母に言いました。
「松山にも修道会はあるよ、どうして千葉まで行かんといかんの」
「この修道会は身体が悪くても受け入れてくれるんよ・・・」
母は黙っていました。それからしばらくの間私達は、このことにはふれませんでした。
 その後、修道院を訪問しました。そして送っていただいたユニオン・レターに、修道家族が毎日3時に唱える祈り
「イエスは酢を受けてすべては成し遂げられたと言い、おん頭を垂れて霊をわたされた。
キリストは死に至るまでしかも十字架の死に至るまで従う者となられた。 それゆえ神は、イエスを高く上げて全てに勝る名をお与えになった。」 が載っていました。

 私は、「この会ならイエスの歩まれた道を本当に歩める」と実感しました。
 そして、入会を決心し、母に言いました。

 ある日、母が「由美ちゃん、入会の為に何を準備するの?」「お布団、毛布、シーツ・・・」翌日から母は準備を始めてくれました。私は心の中で涙が出ました。入会の数日前に親しいシスターが
   .
電話を下さり、「お母さん、よくお許しになられましたね。由美さんの行かれる修道会は行ったら帰れないんですよ。」と、おっしゃったそうです。帰宅した私に、母はそのことをとても淋しそうに言いました。
 それは、どうしても母に言えなくて黙っていたことでした。でも、今思えば主の計らいだったと思います。
 出発の日の朝、母は和食の朝食を用意してくれました。そして「由美ちゃん、どうしてもだめならいつでも帰っておいで、待ってるよ。」
 私は心の中で「母ちゃん、帰ってこんよ」とこたえました。

 修練期の時、母の訪問を受けました。そして私の落ち着いた幸せな様子を見て、安心して帰りました。
 その後の手紙にはうれしいことが書かれていました。「ooさんに由美ちゃんのことを話すとね「由美ちゃんは、一番良い道を選んだね」と。

 修道生活は、今、主からいただいた縦糸(祈り)と横糸(共住生活、労働)で主と共に生涯かけて尊い織物を織り続ける生活。修道生活は「白い殉教」今自我に死に(一番難しいこと)主の命をいただいて希望のうちに新たな歩みを始める生活。
 時には「しんどいなあ」と思います。でも他の道を歩きたいとは思わない。私の小道は、本会での奉献生活。



「今、幸せですか?」「はい、幸せです。」
 そして、幸せは日々深まっています。