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ちょっとしたきっかけ

Sr. Maria Faustyna  小林 清美


「観想会のほうがいいような気がするけど、どうかな?学校や病院や教会などの特定の使徒職でたくさんの人の中にいるのを想像するより、修道院の中で賛美の生活を送ってる様子を想像するほうが、パッと目に浮かぶ感じだもん。それこそ、日本だったら白子のシスターのところとか、いいんじゃない?」

 これは、9年前に友人のシスターがくれたメールです。このメールが、観想生活への傾きに気づかせてくれたきっかけになりました。修道生活を考えてはいたものの、観想生活なんて自分には関係のないものとばかり思っていて、最初から選択肢に入っていなかったので、このメールがなかったら、いまだに自分の場を探し続けていたかもしれません。

 当時、私はヨーロッパに滞在していて広大な敷地をもつ男子修道会の敷地内の事務所の2階に住んでいました。事務所の前の神学院でおこなわれた高校生対象の召命の集まりで、夜中に御聖堂で神学生や50人を超える高校生達と祈ったときの体験を友人にメールしたところ、返ってきたのが、上記のメールでした。

 きっかけは、本当に些細なものでした。でも、実はその中に光や導き、呼びかけ、またその後の生き方をも変えてしまうような大切な何かが隠されているのかもしれません。
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